これ1つでサラウンド音が体験できる新発売のDOLBY ATMOS対応サウンドバー【JBL BAR 5.0 MULTIBEAM】レビュー
2021年2月5日に発売されたばかりのJBLの新製品.
それが JBL BAR 5.0 MULTIBEAM です.価格は36,182円(公式サイトよりhttps://jp.jbl.com/BAR-5-0-MULTIBEAM-.html)
私は発売から数日後の2月8日にAmazonで注文しましたが,すでに再入荷待ちの状態で(たぶん初期ロットすべて完売),2月21日にようやく届きました.
現在は在庫がある状態のようです.(2月23日時点)
発売されたばかりなのになぜそこまで売れていたのかと言うと,とある機能が搭載されているからです.
まずは紹介動画を見てみましょう.
この動画では新機能が少しか映っていないのでわかりづらいかもしれませんが,このシーンです.
引用:https://www.youtube.com/watch?v=YLFtXnvGgYc&feature=emb_logo
公式ページからの説明文は以下の通りです.
JBL MultiBeam™とバーチャルDolby Atmos®のハイブリッドサラウンドサウンド体験
JBL独自のMultiBeam™ テクノロジーは、「音のビーム」を使って左右の拡がりやサラウンドサウンド成分を部屋の壁に放射し、反射させることで実際に音が左右・後方から聴こえる「リアルサラウンド」を実現。部屋のいたるところに音を放射することで広大なサウンドステージを創りあげます。また バーチャルDolby Atmos® が、高さ方向の空間再現を先進のバーチャル技術で行います。MultiBeam™とバーチャルDolby Atmos® とのハイブリッド方式により 、まるで音の球に包まれたような立体的で没入感あふれる興奮の 3D サウンド体験をリアルに提供します。
つまり,
物理的なスピーカーを周りに配置することなく,このサウンドバー1つでサラウンド体験ができるようになる,ということです.
しかも,Dolby Atmosに対応しているのでこれは期待してしまいますよね.
購入背景
私はこのJBL Charge2+という小型のBluetoothスピーカーをかれこれ5年間ほど使っていました.
こんな小さなスピーカーから体に響くような綺麗な低音が出てきて感動したのを今でも覚えています.(これ故にJBL信者になった)
そんな思い入れのあるこのスピーカーもバッテリーが弱ってしまい,昔は1週間に1回程度の充電で間に合ったものも,充電しながらでないと動かないようになってしまいました.
音にはそこそこ満足していたけど,さすがにもうそろそろ世代交代かなと思い,以下の条件でスピーカーを探していました.
私はオーディオマニアではないし,部屋は広くないし,大金は用意できないのでこんなガチのスピーカーほどまでは手は出せません.
引用:https://jp.yamaha.com/products/audio_visual/speaker_systems/ns-f350/index.html
かといって,今まで使っていた小型のBluetoothスピーカーだと今以上の感動が味わえそうにありません.
そこで見つけたのがJBL BAR 5.0 MULTIBEAMでした.
惹かれた機能をまとめると,
- 3万円という安すぎず高すぎず,いい音が期待できそうな値段
- これ1つでサラウンドサウンドを作り出すという気になりすぎる機能
- Bluetooth,Wi-Fi,Dolby Atmos,Chromecast built-in,Alexa Multi-Room-Music,Apple AirPlay2対応とかいうなんでもありの欲張りセット
- HDMI入力と出力をそれぞれ1つずつ搭載しているのでPCにも接続できる
こんなかんじで私にとって完璧すぎるスピーカーでした.
対応端子
左から電源,イーサネット,光ケーブル,HDMI(入力,出力),USB(本体アップデート用)
HDMIが入力と出力それぞれあるので,テレビはもちろん,ゲーム機,PCにも対応してます.
購入前にPCでも映像と音声が出力されるか聞いたところ,最新のアップデートをすれば問題なく動くとの返信をもらい,私のデスクトップPCでも動作を確認しました.(デスクトップPC→HDMI→スピーカー→HDMI→ディスプレイ)
気になる性能
一番気になる,サラウンドサウンドですが,結論から言うと,
「まあ,たしかにスピーカーがないところから音が聞こえてくる気がするな」というかんじです.正面の上の左右から音が聞こえてくる感じがあります.ただ,横から音が聞こえてくるということは体験できませんでした.
おそらくかなり限られた環境を満たしてようやく満足できるようなサラウンドサウンドが体験できるようになるのではないかと思われます.つまり私の環境では最大限の性能を引き出せてないだけで,可能性は秘めていそうです.少なくとも,正面上の左右から音が聞こえてきたので.
ただ,最高のサラウンドサウンドを再生するにはかなりの条件を揃える必要があり,
もちろん再生する音すべてがサラウンドで聞こえるわけではありません.(後の検証事項で説明します)あと,AirPlayなどでの無線を経由しての音声もDolby Atmosには非対応のようです.部屋が狭いと音が十分に放射されずに望むようなサラウンド感は得られないと思われます.
ただ,音は普通に良いです.低音もとても深みがあって,高級感があります.値段に相当する音なのではないかと思います.オーディオマニアではないので深くは語れませんが..
気になる点
- 発熱
- HDMIとAirPlayは同時不可(2つの機能を同時に使用することができない)
本体がそこそこ発熱します.本体上部の電源ボタンから左側が発熱箇所です.
AirPlay使用時でもHDMI使用時でも同じぐらい発熱していたので,恐らく電源のせいではないかと思われます(外部のACアダプターはないので).ちなみに触れるぐらいの温度です.
あと地味に不便だったのが,HDMI経由でデスクトップPCからの映像を映しながら,AirPlayで音楽を再生する,ということができないことです.スピーカーがHDMIのモードに入っていないと映像はディスプレイに出力されないので,AirPlayで音楽を再生中だとデスクトップPCの操作ができなくなってしまうということです.
補足事項
1.HDMI入力での音声のサラウンド感
HDMI入力での音声はすべて疑似サラウンド再生されるようです.とはいっても,あくまで「疑似」であって,きちんとしたサラウンド対応音声でなければサラウンド感はほぼわかりません.やはり,Dolby Atmos対応の音声が一番サラウンドを体感できます.(当然)
2.HDMI入力の音声と,AirPlay入力の音声の比較
先程の疑似サラウンド音声の点で自分は少し疑問があり,
「PCからHDMI経由で再生する音楽と,AirPlayで無線経由で再生する音楽とでは違いがあるのか?」
という疑問です.
HDMI経由での疑似サラウンド有りの状態だと,たしかに音楽が広がっているというか音を薄く広げているというか,スピーカー全体で音を広げて再生している,という感じですかね.一方AirPlay経由でだと,低音と高温がHDMI経由よりも若干はっきりしているような気がします.
3.状態表示のディスプレイ
本体正面右側に接続状態などを表示するディスプレイが搭載してあります.
これがけっこう滑らかに動くのでかなり高級感があります.
おわりに
発売前からかなり期待され今でも品薄な商品ですが,サラウンド体験が使用する環境に大きく依存してしまうのがとても惜しいですね.まあそういう機能なので仕方ありませんが.
とはいえ,適切な設置環境であればすばらしい体験ができますし,音は値段相当だと思うので,お部屋が十分に広い方は購入を検討してみてもいいのではないでしょうか?
ではでは.
公式ページはこちら